Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
最低限の安定をどう求めるかという力学のようなことを考えているわけです。それの上にくもの智慧もいかして行かないと、私はすり切れてしまいますからね。いろんな面で何かの創痍がさけられないのならば、最も肉のあつい部分でそれをうけなければなりますまい。母親が子供のおしりをぶっても眼の上は打たないように、ね。私はわたしのおしりを見つけ出さなければならないと思います。眼をつぶさないために、ね。そして、その案の一つとしてこの家の便利なたてかたを利用して、二分してつかうと大いにいいのですね。今は何でも配給ですから、一人ぼっちでは手も足も出ません。お砂糖にしても一人では一ヵ月八十匁ですもの。さて、実際にその人のことになると大変むずかしいわけです。何しろこっちがこっちですから。
この前のときはあのときの条件から、強引生活をやって一ヵ年と四ヵ月暮しましたが、あれはいい経験となってプランを立てるについても今は有益です。ああいう方法ではいかに不可能かということが分っているから。どんなに小さくても自転作業がなくてはなりません。わたしも少しは実際的能力がたかまったというわけです。