Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme
と感心した。清三はこのごろ集めた譜のついた新しい歌曲をオルガンに合わせてひいてみせた。
冬はいよいよ寒くなった。昼の雨は夜の霙となって、あくれば校庭は一面の雪、早く来た生徒は雪達磨をこしらえたり雪合戦をしたりしてさわいでいる。美しく晴れた軒には雀がやかましく百囀をしている。雪の来たあとの道路は泥濘が連日乾かず、高い足駄もどうかすると埋まって取られてしまうことなどもある。乗合馬車は屋根の被いまではねを上げて通った。
机の前の障子にさし残る冬の日影は少なくとも清三の心を沈静させた。なるようにしかならんという状態から、やがて「自己のつくすだけをつくしていさぎよく運命に従おう」という心の状態になった。嘆息と涙とのあとに、静かなさびしいしかし甘い安静が来た。霙の降る夜半に、「夜は寒みあられたばしる音しきりさゆる寝覚めを(母いかならん)」と歌って家の母の情を思ったり、「さむきさびしき夜半の床も、さはれ心静かなれば、さすがに苦しからじ」と日記に書いてみずから独り慰めたりした。またある時は、「思うことなくて暮らさばや、わが世の昨日は幸なきにもあらず、幸ありしにもあらず」