Japanische Klassiker mit Furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lesen Sie 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) von 田山 花袋 (たやまかたい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.097 Zeichen · 312 Bildschirme
荻生君は熊谷に行っていなかった。二人は引きかえして野を歩いた。小川には青い藻が浮いて、小さな雑魚がスイスイ泳いでいた。
寺に帰ると、座敷ではまだ酒を飲んでいた。騒ぐ声が嵐のように聞こえる。丈の高いほうが和尚さんの手を引っ張って、どこへかつれて行こうとする。洋服の原があとから押す。和尚さんはいつか僧衣を着せられている。「まア、いいよ、いいよ、君らがそんなに望むなら、お経ぐらい読むさ、その代わり君らが木魚をたたかなくってはいかんぜ!」
和尚さんも少なからず酔っていた。
「よし、よし、木魚はおれがたたく」
と雑誌記者は言った。
三人はよりつよられつして、足もと危く、長い廊下を本堂へとやって来る。庫裡からはかみさんと小僧とが顔を出して笑ってその酔態を見ている。三人は廊下から本堂にはいろうとしたが、階段のところでつまずいて、将棋倒しにころころと折りかさなって倒れた。笑う声が盛んにした。
雑誌記者は槌をとって木魚をたたいた。ポクポクポクポク、なかなかその調子がいい。和尚さんも原という文学者もそれを見て、「これはうまい、たたいたことがあるとみえるな」と笑った。雑誌記者は木魚をたたきながら、「それはそうとも、これで寺の小僧を三年したんだから」