Japanische Klassiker mit Furigana
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びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
Lesen Sie 美少女一番乗り (びしょうじょいちばんのり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 73.583 Zeichen · 149 Bildschirme
――お弓は托された書き物を手に、五郎の側へ走り寄った、思えばさっき別れる時、いつになく悲しげな声でほえていたが、獣の本能であの時すでにこうなる運命を感じていたのであろうか。
「よく、よく死んでおくれだったね五郎、有難う、ほめて、ほめてあげますよ」
お弓は堪切れずにむせびあげた。
「おまえと兵馬さまの敵は、お弓が必ず討ってみせます、それまでは仏様のお側へ行かずに見ていておくれ、わかったわね」
生きている人にでも聞かせるように、背を撫でながら涙と共に言うと、お弓は、まだその辺に隠れているかも知れぬ狙撃者の目から逃れるため茨の茂みを伝いながら部落の方へ、懸命に走り下りて行った。
そしてそこには、もっと驚くべき出来事が待っていた。
裏口から屋敷へ入ったお弓、もうとっぷり暮れているのに、家の中は燈も点いていず、あたりに下僕の姿も見えない、――胸騒ぎを感じながら座敷へあがると、父の居間の方から人の呻き声が聞こえて来る、はっとして入って行くと、障子の仄暗い片明りに、倒れている父の姿が見えた。お弓はあっと仰天しながら抱起こし、
「ととさま、ととさま」
大声に呼んだ、肩を袈裟がけに斬られていた賀茂は、懸命に眼を見開きながら、