Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
Lesen Sie 美少女一番乗り (びしょうじょいちばんのり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 73.583 Zeichen · 149 Bildschirme
でございます」
「千草、なんとかいって、そんなこと嘘だっていって頂戴、千草!」
「…………」
「おまえまさかそんな事しないわね、誰かがおまえを悪者にしようとして、この人形をおまえの部屋へ隠して置いたのでしょ?」
「いえ、いえ」
千草はうなだれたまま答えた。
「お姫さま、申訳ございませぬ、千草がお人形を取ったのでございます」
「まあ、千草!」
「あんまり綺麗なので、ずっと以前から欲しかったのです、けれど我慢していました、我慢していたのですが昨夜はその我慢がしきれなくなりまして……」
「とうとう白状をおしだね」
老女は憎々しげにいった。
「可愛い顔をしていながら、なんという心の悪い娘だろう、――さ、部屋へ退って謹慎しておいで」
「まあお待ち」
姫はそっと止めて、
「千草、おまえ飛んだ事をしておくれだねえ、誰にどんな事があっても、千草だけは満里の本当の味方だと思っていたのに……満里はもう誰も、誰も信じられなくなりました」
「――お姫さま!」
千草が思わず進み寄ろうとするのを、老女は手荒く引放し、
「ええ無礼な、お退りというに」
と力任せに廊下の方へ押出した。千草は懸命に振返って、