Japanische Klassiker mit Furigana
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びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
Lesen Sie 美少女一番乗り (びしょうじょいちばんのり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 73.583 Zeichen · 149 Bildschirme
「まあ、三人掛かりで……」
「拙者いま、その三人を斬って来ました」
千草は無言のまま、千万言の感謝をこめて小平太の眼を見上げた。
「これで数馬の仇は討ちました、詳しい事はあとで申しますが、実はそれより、――いま帰って聞いたばかりですが、殿にはついに御逝去あそばされたそうですぞ」
「えっ? 御逝去?」
「夕方の事だったそうで、お世継ぎが定まるまで外へは知らさぬが、いま板倉内膳正殿がお見えになり、御分家さま始め重臣たちが集まってお世継ぎの会議をひらいているとの事です、それが決まって幕府のお許しがあれば、いよいよ御発喪になるでしょう」
「小平太さま!」
千草はきっと面をあげて、
「わたくし直ぐ御殿へあがらなければなりませぬゆえ、これで失礼致します、――兄の事についてのお骨折はお礼の言葉もございませぬが、それはまた改めて申し上げます、御免下さいまし」
会釈もそこそこに千草は奥へ去った。
そのころ、御殿の表書院では。
正面に金森頼母と老中板倉内膳正、その左右に家老相良外記はじめ、重臣二十七名がずらりと並んでいた。――板倉侯は静かに一座の人々を見廻しながら、
「このたび、御当家の御不幸について、身はかねてから飛騨殿より、なきのちの始末を託されておった、これはここに列座の御老職たちが御存じのはずで、――殊に数日以前、飛騨殿は遺言書