Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ききがきしょう

聞書抄

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 聞書抄 (ききがきしょう) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.821 Zeichen · 210 Bildschirme

Aozora Bunko

心は百たび千たびも起りましたけれども、いや/\、そんな弱いことでは今までの難行苦行が無になってしまい、佛道に入ることも出来なくなろうと、怺えていましたつらさを、どうぞ思いやって下さいまし。さて子供たちのすることを見ていましたら、玉の手箱の蓋の方を姉が持ち、懸子の方を弟が持って、誰が教えたのか、竹と木の箸で骨を拾っております様子に、なおさら言葉のかけようもなくてたゞ泣かされてしまいましたが、はる/″\時がたってから、上※(「藹」の「言」に代えて「月」、第3水準1-91-26)たちはまだ幼くていらっしゃるのに御自分たちで骨を拾っておいでになるのは、大人の方がいらっしゃらないのですかと云いますと、わたしたちのお父さまは遁世をなされてお行くえが分らず、そのゝちは下男のじいやが一人で世話をしてくれるのですけれど、今日は供にも連れて参りませんでしたと云って、それきりあとは物をも云わずに涙を咽んでいるのです。わたしは陀羅尼を読もうにも声さえ出ず、なまじ故郷へ立ち寄ったのがくやしくなって我が身を恨めしく思いましたが、そうしていましては果てしがないので、よう/\読み終った