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Japanische Klassiker mit Furigana

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme

Aozora Bunko

……というんですよ。もう友田組が来る筈、といいます。それで、ボーシンたちが、今、小伝馬で上って来て、騒いどったんです」

「この前の鞍馬山丸も、そうじゃったな?」

「甲板番がいうとりましたよ――もう、三菱の仕事は、みんな共働組でやって貰うようになるかも知れん。……って」

「そうか」金五郎はちょっと唇を噛むようにしたが、「仕方ない。三崎組に引きあげるようにいいなさい。現場で、おっせかっせいうて、喧嘩になっても困る。話は、明日、わたしが出なおして来て、つける。……まあ、今夜は、一杯やって、黙って引き取んなさい。このスズキを半分、あげよう。酒は、おれの名で、木村屋からでも取っときゃええ」

金五郎は、台所に入ると、庖丁を借りて、スズキを真二つにした。尻尾の方を残し、

「勝則、行こう」

頭の方を荒縄でぶら下げて、すたすたと、先に立った。

背後で、時計が十一時を打った。

「お父さん」

「うん?」

「炭積機問題の余波ですね?」

「いやらしいなあ」

吐きだすようにいって、金五郎は、路上に、唾を吐いた。

西新町に出た。

「おごめん」

と、一軒の店ののれんを潜った。

古い船板の看板に、「六ゾロ」