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Japanische Klassiker mit Furigana

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme

Aozora Bunko

と堀口生はナカナカ承知しない。尾沢生と横田生は、

「松村君、僕らもいっこう知らなかったよ、いったい何年級のクラス会があるんだい?」

と空とぼけて、堀口生の味方をした。松村君が仕方がないから粗忽をわびて、

「堀口君、きみたちの都合のいい日をいってくれたまえ」

と下から出た。

「そうさな、今週は困る。先週の土曜日にしてくれ」

「きみ、冗談じゃないよ」

「それじゃ考えてみて来週の日曜日に返事をしてやらあ」

と堀口生はなおしばらくだだをこねてから、

「しかし級長は級の小使いだ。この上めんどうをかけるのも気のどくだから、奮って出席してやるよ」

とようやく機嫌をなおして、

「級長は級の小便なり」

と書いた。むろん小使の間違いだが、いえばまたおこる。しかも、

「どうだい?」

といばっている。松井君はじめ手近にいた数名はもうこらえきれず、廊下へ逃げだして思いさま笑った。

こんな具合で堀口生は始末にいけない。なにか口実を見つけていいがかりをする。表だったことのない場合はそれ相応の工夫をして手ぎわよく苦しめる。高谷君はクラス会のおり、偶然堀口生のとなりへ坐りあわせてすくなからず迷惑した。