Japanische Klassiker mit Furigana
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme
「いや、漢学の試験ではありません。メントル・テストです。これが大切ですぞ、ことにお学友は」
といって、先生はまた「君雖レ不レ君、臣不レ可二以不一レ臣」と書いてくれた。
「はじめの方は申し上げるのも恐れ多いことです」
「うむ、わかっていますね。えらいえらい」
「いや、これは僕にはすこしむずかしいです」
「殿様が殿様らしくなくても家来は家来らしくしなければいけない。そうでしょう?」
「はあ」
「ご三男照彦様はごむりをおっしゃるかもしれません。その折り、君君たらざれば臣臣たらずでは困ります」
「はあ。よくわかりました」
「士は己を知る者の為に死す。これはどうです?」
「己を知るもの。己を知るもの。自分の本分を知るもの……」
と、これは正三君ぜんぜん落第だった。
「すこしむずかしいかな? 士は自分をみとめてくれる人のために死す。知遇に感じるということです。きみは品行方正学術優等、今回それをおみとめになってご三男照彦様のお学友にしてくだすったお方はどなたですか?」
「お殿様です」
「そうです。あなたはそのお殿様のために死ぬ覚悟がなければなりません」
「はあ」
「君辱めらるれば臣死す。