Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme
まもなくお母さんが、
「正三や、ちょっときておくれ」
と呼んだ。正三君は客間へはいっていって、おじぎをした。
「内藤さん、あなたにも花岡さんにも裕がひとかたならぬごめいわくをかけまして、なんとも申しわけございません」
「そんなこともういいんです」
「ゆうべあれから家へ帰って、今までのことをいろいろとうちあけまして、ついては私からおわびを申しあげた上に、よろしくお頼み申しあげてくれ、としきりに申しますので、ごむりなお願いにあがりました」
と堀口生のお母さんは詳しく話しはじめた。女だから愚痴がまじって長かったが、要するに堀口生は改心したけれど、この上成績がわるいとまたやけになるから、なんとか一つ力になってもらいたいというのだった。
「僕、なんとも仕方ありません」
と正三君は照彦様一人でも手にあましている。
「ただうちとけてご交際しくださればよろしいのでございます」
「それはいたします」
「私、裕の成績について橋本先生のところへ伺いましたが、あなたのようなお方とご懇意に願ってさえいれば、自然いい方へむきましょうとおっしゃいました」
「そんなことはありません」
「いいえ、花岡さんは今度十五番もお上がりになったそうでございます。