Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lesen Sie 苦心の学友 (くしんのがくゆう) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.732 Zeichen · 332 Bildschirme
「愚息でつとまることならまことに光栄の存じます」
「それじゃおうけをしてくれますな?」
「はあ」
「そうなくてはかなわん。むかしは若様のためにはせがれを身代わりに立てたものです。ましてご令息将来の立身出世の道がひらけることですからな」
と富田さんは大まんぞくでお殿様へとりついだ。
お殿様は朝寝坊だから、内藤さんは十時ごろまで待たされた。しかしそのあいだに富田さんから、なおいろいろとお学友の心得をうけたまわった。
「こちらへ」
との案内でようやく応接間へ通って、ここでまたしばらく待っていると伯爵があらわれて、
「やあ」
とおっしゃった。
「ご無沙汰申し上げました。いつもご健勝で祝着に存じあげます」
「ありがとう。さあ。かけたまえ」
「はあ、はあ、はははあ」
と、内藤さんはおやしきへ上がるとすっかり侍になってしまう。
「役所の方はあいかわらずいそがしかろうね?」
「はあ」
「今日は休んで来たかね?」
「御前、今日は日曜でございます」
「なるほど、そうだったな」
とお殿様は七曜にごとんちゃくない。今日を日曜と知って大いに感心したのか、そのままだまってしまった。そこでご家来の方から、