Japanische Klassiker mit Furigana
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えいほんどじょうりくせんのぜんや
英本土上陸戦の前夜
海野 十三
Lesen Sie 英本土上陸戦の前夜 (えいほんどじょうりくせんのぜんや) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.727 Zeichen · 72 Bildschirme
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車掌は、彼を、駅の会計室へ引張っていこうとした。彼は、それを後にしてくれと拒んだ。そして暴れた。車掌は仕方なく、彼のあとについて、彼と共に、改札口の外に出、それから駅の中をぐるぐると廻り、そして、掲示板という掲示板の前を巡礼させられた。その揚句の果に、仏天青は、遂に病人のように元気を失ってしまった。そして車掌に言った。
「おれのする事は、もう終った。さあ、今度は、どこなりと、君が好きなところへ、引張っていきたまえ。あーあ」
12
彼は、空襲警報と爆撃の音とを子守唄として、三日間を、ホテルの中で、眠ってばかりいた……
ロンドン駅についてから、彼は一旦警視庁の手に渡り、それからものものしい借用証書に署名して、やっと放免された。
それから彼は、乗車賃の借りをかえすためにも又生活をするためにも、金が必要だったので、英蘭銀行へいって払出書を書いた。ところが、銀行からは、体よく断られてしまった。どうも、サインが前のものと違っているから、帳簿に乗っているとおりのものを思い出してくれというのであった。
彼は、かーっとなったが、それでも、虫を殺して、一旦銀行を出た。