Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
たでくうむし
蓼喰う虫
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 蓼喰う虫 (たでくうむし) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 110.066 Zeichen · 216 Bildschirme
しかし女と云うものは、試験的にもせよ、一度脇へ外れてしまうと、途中で『こいつはしまった』と気が付いても、意地にも後へ引っ返すことが出来ないようなハメになるんで、自由の選択と云うことが、実は自由の選択にならない。―――ま、これからの女はどうか知れないが、美佐子なんかは中途半ぱな時勢の教育を受けたんだから、新しがりは附け焼き刃なんでね」
「その附け焼き刃は実は僕も御同様なんで、お互にそれが分っているもんですから、別れることを急いでいるような訳なんです。とにかく今の道徳が正しいと命ずることなんですから」
「要さん、こりゃあ此処だけの話だが、美佐子のことは私に任せて下さるとして、あなたの方にはもう一度考え直して下さる余地はないんですかい?―――何とも私には理窟は云えない、歳を取ると事勿れ主義になるせいだろうが、性が合わなければ合わないでいい、長い間には合うようになる。お久なんかも私とは歳が違うんで、決して合う訳はないんだが、一緒にいれば自然情愛も出て来るし、そうしているうちには何とかなる、それが夫婦と云うものだと考える訳には行かんもんかね。尤もそりゃあ、一旦不義をしたのだからと、そう云われりゃあ是非もないが、………」