Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
Lesen Sie 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 151.147 Zeichen · 298 Bildschirme
よって、その方の受け持ちは教育である。つぎに、運命に迷う方は信仰の程度が低く、意志が薄弱なるに原因している。この意志を強くし、信仰を進める方は宗教の受け持ちである。しかるに、わが国には教育もあり宗教もありながら、なお迷信の依然たるは、教育、宗教に不十分の点がある故といわねばならぬ。
およそ迷信の人心中に生ずるは、決して学校で教え込むのではない。学校にては迷信に惑うなかれと教えている。しかるに、家庭においては迷信をもって教育している。いまだなんらの思想もできておらぬ純白の子供の心中へ、暗い所には化け物が出るぞ、墓場には幽霊が出るぞ、狐は人につくものだ、狸は人をだますものだということを吹き込む。これは迷信の種子をまきつくるのである。その種子は後に学校へ入れて教育しても、決して消滅するものでない。そのほかに、周囲の社会より種々の迷信を吹き込まれる。例えば、一家に病人あれば、家の建て方が鬼門に触れているとか、今年は生まれ歳のあい性が悪いというように、迷信の話を持ち込まれる。これは肥料を与うるようなものだ。かくのごとく家庭で種子をまき、社会で肥料を与うるから、どうしても迷信が増長するわけになる。