Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
Lesen Sie 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 151.147 Zeichen · 298 Bildschirme
人の死もかかるときに多く起こるものである。いずれもその間に天気が加わっているに相違なきも、その内容を問わず、表面だけを見て判断を下すために妖怪迷信が多くなる。これみな論理に暗く、因果の関係を知ることの疎なるより起こる迷信である。
先年、丹後国中郡三重村字谷内、本城某は幼少のとき、かたつむりを多く捕らえて食せし由なるが、あるとき過って左手の人さし指を傷つけ、ついにその爪ぬけてしまった。その後、生え出でたる爪は一種奇怪なる形を有し、その両側にかたつむりの角のごとき二爪を見るに至った。人みなこれを見て、かたつむりの祟なりと申せし由、あまり簡単過ぎたる判断であるが、つまり論理の力の幼稚なる結果であろう。
一昨年、東京府下荏原郡大井町小学校に奉職する教員が、六年間に五名まで肺病にかかったそうだ。しかも、そのうちの三名は教室にあって死亡したとかにて、たちまち幽霊教室の名が伝わり、安心して教鞭をとるものがないとのことを聞いた。なにか不吉のことが二、三度続くと、たちまち妖怪騒ぎ、迷信沙汰を起こすのは、やはり論理力の薄弱なるためである。
第五〇段 迷信の原因 四(偽怪)