Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
Lesen Sie 迷信と宗教 (めいしんとしゅうきょう) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 151.147 Zeichen · 298 Bildschirme
しかして、その参詣者が団子を持って行くとかいうことであった。
京阪の迷信とともに、畿内の迷信もあわせて述べておこうと思う。まず、泉州堺市の南宗寺という寺に利休の碑があるそうだ。その形は雪見灯籠のごとくにして、その火袋に直径六寸余の円き穴がある。人、もしその穴に耳をつけて聞けば、たちまち蝉の声のごとく、松風の音に似たる響きがする。これを、利休が茶の水を沸かしている音だといっている。このことは京都の大徳寺にもあるそうだ。
摂州有馬の鳥地獄や、同じく川辺郡昆陽池の片目魚のごときは、むかしは迷信をもって説明したけれども、今日は格別これを怪しむものがないようになった。また、奈良の猿沢池の不思議もあまり喋々する人もないが、大和の大峰山上には今もって迷信談が伝えられている。この山に登る途中の急坂の上に平坦の場所がある。登山者は、その坂を登りきわまりて平坦部に出ずると、数十間の間は立行することを禁じてあって、だれにてもみな匍匐して進むそうだ。そのわけは、ここに盲天狗が手を出して、人の携帯品を探っている。もし立行して彼の手に触れたらば、所持品を奪い取らるるを恐るるためであるとのことだ。