Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
「ちょっと待っていたまえ。明智先生に、この箱を見せてくるから。」
小林少年はそういって、箱を持ってドアの外へ出ていきましたが、十分ほどすると、明智先生といっしょに、にこにこしてもどってきました。
「先生は、わけなくおひらきになったよ。ほら、こうするんだ。箱根細工の秘密箱とおなじだよ。から草もようの、ここのところをおすんだよ。すると、こちらがわがひらくようになる。それから、ここをおすと、ね。二―三度、おなじことを、くりかえせばいいんだよ。そうすると、すっかり、ひらいてしまう。
だが、それよりも、もっとたいへんなことがあるんだ。この箱の中には、何十億円というすばらしいねうちのものが、はいっていたのだよ。」
小林少年の説明にびっくりしていると、明智探偵がいすにかけて、にこにこしながら話しはじめました。
「それはこういうわけだよ。この鉄の箱の中には、三つの書きものがふうじこめてあった。ひとつは福永という、もと遠洋航路の大洋丸の船長をしていた人の遺言書。ひとつは、紀伊半島の南の海路図。もうひとつは保険会社の証書なのだよ。」
明智はそういって、手に持っていた何枚かの書きつけを見せました。