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Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

おりていったあとには、三本のロープと送気管が、長いフジづるかなんかのように、ゆらゆらとゆれていましたが、しばらくすると、その一本が、ピンとはりきって、つまり、上からひきあげられて、ひとりの潜水夫が、四角な木の箱をかかえて、ハッチから出てきました。そして、その箱を、鉄の網の中へいれました。いれておいて、またハッチの中へもどっていくのです。

すると、つぎの潜水夫があらわれ、おなじような箱を、鉄の網にいれ、もどっていくと、また、つぎの潜水夫というぐあいに、三人の潜水夫がハッチから出たり、はいったりしているうちに、鉄の網の中には、だんだん、箱の数がふえていきました。

金塊の箱は、ぜんぶで三十個ありましたが、一度にはむりなので、半分の十五個を、鉄の網にいれると、潜水夫が電話でしらせて、引きあげることにしました。

十五箱で、ふくらんだ鉄の網は、それをさげている太い鉄のロープがピンとはって、ゆらゆらと引きあげられていきます。三人の潜水夫は、はすになった甲板に立って、それを見あげています。

ところが、鉄の網が十メートルほどあがったときです。潜水夫のひとりがとびあがるような、へんなかっこうをして、鉄の網の上の方を、両手でゆびさしているのです。