Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

すると、あとのふたりの潜水夫も、おなじように、両手をあげて、きちがいのようにおどりはじめました。

「おや、へんだぞ。もしもし、潜水機を、十二メートルほど、引きあげてください。鉄の網のロープがどうかしたようです。はやく、あげてください。」

技師が電話口にどなりました。

潜水機がガクンとゆれて、スーッと上にあがっていきます。鉄の網を、おいこして、ロープのところにきました。

「そのまま、鉄の網と潜水機と、おなじ速度で、引きあげてください。」

電話でいっておいて、まえのハンドルを動かすと、潜水機の窓が、ロープの方をむき、強い電光がそこをてらしました。

「あっ、カニだっ、カニがロープにぶらさがっている。」

小林君が、おもわずさけびました。人間の二倍もある、あのおばけガニです。そいつが鉄の網のロープにすがりついて、なにかモガモガやっているのです。

「あっ、たいへんだ。あいつはロープをきろうとしている。大きなヤスリを、ノコギリのように動かしている。」

こんどは、技師がさけびました。そして電話口へ、

「もしもし、潜水機を、鉄の網に近づけてください。ロープをきろうとしているやつがいるのです。