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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

「金貸しの癖に気の大きい男などは、ちょいと珍らしくはないか、八」

「そう言えばそうですが、――もう一つ親分」

八五郎は言いにくそうにモジモジしております。

「何んだえ、八。いやに出し惜みをするじゃないか」

「でも、こいつは大きい声じゃ言えませんよ――御近所の衆のうわさでは、主人の半兵衛のことを伯父さん伯父さんとは言って居るが、あのお栄という女はどうも本当の姪じゃあるまいって――ウフ」

「変な声を出すなよ」

「とんだ伯父姪でなきゃ宜いが、――こいつは人別をみなきゃわかりませんね」

八五郎は独りで面白そうにして居るのです。

「番頭や小僧は?」

「宇八は男っ振りも好いが、商売も上手だそうで、あの店は番頭の働きでやって居るようなものだ――なんて言うのがありますよ」

「それから?」

「小僧の定吉は唯の小僧で、――もっとも十五というにしては柄も大きく、智恵もあるそうで」

「そんな事でよかろうよ。半兵衛の前身のことは聴かなかったか」

「中国あたりの浪人者で、どこか武張ったところがあったということですが」

「お栄を呼んでくれ」

「ヘエ」

八五郎が隣りの部屋へ姿を消すと代ってお栄が、少しおどおどしながら出て来ました。