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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

平次も胆をつぶしました。この四人の子分どもは一体何を面食らって、大事な持場を放棄して飛んで来たのでしょう。

「そんなはずはありませんが、親分」

「兎も角、おれはお前たちを呼んだ覚えはないぜ。第一四人殺しの下手人がわかったなんて大嘘だよ」

「ヘエ?」

「一体だれがそんなことをいって行ったんだ」

「変な小僧ですよ」

「小僧?」

「十五、六の小僧で――」

「それでお前たちは近江屋を空っぽにして飛んで来たのか」

「ヘエ」

「あきれた奴らだ――相手はそれがねらいだったんだ、来い」

平次は何やら重大なものを感じたのです。

平次は空っぽにされた近江屋に、どんな事が起りつつあるか、不安と焦躁にかられて、ひたむきに駆けつけたのです。

その後に続いて、八五郎、金太、助十、若松、己之吉――。

「八、お前は裏口へまわれ」

「合点」

平次と金太は表から、八五郎とあとの三人は裏から、ドッと押し入りました。が、中は森閑として、猫の子一匹いそうもありませんが、

「親分」

茶の間で顔を合せた八五郎は、小鼻をキナ臭くふくらませるのです。

「八、お互いに顔が見れるのが不思議じゃないか」

「灯りなんかつけて行ったはずはありませんよ」