Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 157.440 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

緊迫した空気の中にも、相変らず洒落のめさずにはいられない二人です。

「それから親分、どうしました」

「もう一つ面白いことがわかった。斑組の六人男は、二の腕に賽ころを彫っているということだ、目の数は一(ピン)から六まで――多分一か六が首領だろう。近江屋半兵衛の腕に彫った入墨は六だった、斑組の中では多分良い顔だろう」

「二の腕の入墨なら、江戸中の湯屋に触れをまわせば、直ぐわかりゃしませんか」

「そいつは思いつきだが、だれでも気のつくことを、斑組の悪者だけ気がつかずにいるはずはない。それより、差当り腕守りを外さずに湯に入る奴はないか――一年も半歳も、町のフロへ行かない奴はないか――そんなことを調べる方が近道だろうよ」

「江戸中で、湯の嫌いな野郎は何千人あるかわかりませんが、その不精な人間をみんな調べ上げるんですか親分」

八五郎は酢ッぱい顔をするのです。かく申すガラッ八も、たいした湯の好きな肌合いらしくはありません。

「馬鹿だなア、江戸は広いやな。一々湯好きと湯嫌いを調べ上げられるものか。それに大店ではみんな内湯を立てているし、お目見得以上の武家は、銭湯へは行かないことになっているんだ」