Japanische Klassiker mit Furigana
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いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
Lesen Sie 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.879 Zeichen · 242 Bildschirme
したがって、私の胸の真実は常にはりさけるようであった。
私は小学校の時から近眼であったが、中学へはいったときは眼鏡なしでは最前列へでても黒板の字が見えない。私の母は眼鏡を買ってくれなかった。私は眼が見えなくて英語も数学も分らなくなり、その真相が見破られるのが羞しくて、学校を休むようになった。ようやく眼鏡を買って貰えたので天にも昇る心持で今度は大いに勉強しようと思ったのに、私が又不注意でどういうわけだか黒眼鏡を買ってしまったのだ。私は決して黒眼鏡を買ったつもりではないので、こればかりは今もって分らない。多分眼鏡屋が間違えたのだと思う。私は黒眼鏡だとは知らずにかけて学校へ行った。友達がめずらしがってひったくり買ったその日、眼鏡がこわれてしまった。
元より私は再び買ってもらえる筈がないのは分りきっており、幸い、黒眼鏡であった為友人達は元々私は目が悪くないのに伊達でかけてきたのだろうと考えて、翌日から眼鏡なしでも買って貰えないせいだと思われないのが幸せであった。私は仕方がないので本格的に学校を休んで、毎日毎日海の松林でねころんでいた。そして私は落第した。