Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
いままで、ろうそくの火を見ていたので、やみに目がなれていません。しかし、それがだんだんなれてきました。すると、そこにうごめいているものが、ぼんやりと、見わけられるようになったのです。
マユミさんは、心臓がとまってしまうような気がしました。そこには、どんなおばけや幽霊よりも、もっと恐ろしいやつが、ヌーッと、たちはだかっていたからです。
そいつは、ふつうの人間の倍もあるようなからだで、ごつごつした岩のような、かっこうをしていました。ぜんたいに、鉄のような黒い色で、頭が、おそろしくでっかくて、四角ばっているのです。
ふたつのまんまるい目が、まっかに光っていました。口は大きくて、のこぎりのような歯が見えています。四角ばった手足が、まるで鉄の板でできているようで、それが、ちょうつがいで動くみたいに、ぎくしゃくと、歩いてくるのです。
マユミさんは、これは人造人間にちがいないと思いました。そいつが、やみの空をうしろにして、ヌーッと、つったっているありさまは、なんともいえない気味のわるさでした。命のない作りものだと思うと、いっそう恐ろしいのです。
ポケット小僧はどうしたのかと、キョロキョロと、そのへんを見まわしましたが、どこにも姿が見えません。