Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
おまえはきっと、寝ぼけて、とんでもない思いちがいをしたのだろう。」
と、てんでとりあってくださいません。
進一君が、それでも、「ぼく、たしかに見たんだ。」といいはりますと、「それじゃあ、人形部屋へいってみよう。」と、ふたりでそこへはいってユリ子人形をしらべましたが、いくらしらべても、ほんとうの人形で、これが動きだすなんて、まったく考えられないことでした。
おなかの中に機械じかけのある自動人形ではないかと、それもよくしらべましたが、なんのしかけもないことが、はっきりわかったのです。
しかし進一君は、夕べ寝ぼけていたとは、どうしても思えないのでした。おとうさんの神山さんも、進一君が一生けんめいにいいはるものですから、すこし心配になってきました。
神山さんは、ひとりで奥の居間にはいると、そこへおかあさんをよびました。
その居間の床の間のよこに、大きな金庫がすえてあります。その金庫の中に、神山さんのだいじな宝物がしまってあるのです。
「そんなばかなことがあるはずはないが、もしあれがあやしい人形だとすると、この金庫の中の宝物をねらっているのかもしれない。」
ふとそんなことを考えると、宝物が金庫の中にあるかどうかを、たしかめてみなければ安心ができないような気持になってきたのです。