Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
それでおかあさんをよんで、ふたりきりで、そっと金庫から宝物をとりだしてみました。
大きな四角い、皮の箱です。神山さんは、それをちゃぶ台の上において、しずかにふたを開きました。
すると、皮箱の中のビロードの台座の上に、目もくらむような宝冠が、さんぜんとかがやいていました。
「ああ、やっぱりわしの思いすごしだった。人形がこれを盗みにくるなんて、ばかなことがあるはずはないのだ。」
神山さんは、安心したようにつぶやきました。
「まあ、いつ見ても美しいこと! でも、ぶじでようございましたわね。」
おかあさんも、うっとりと宝物をながめながら、胸をなでおろすのでした。
それは神山さんが、ついこのごろ、ある外国の宝石商会から買いいれた、むかしヨーロッパのある国の女王さまの持ち物であった、黄金の冠でした。ダイヤモンドやルビーや、そのほかいろいろの宝石がちりばめてあって、五色のほのおが燃えたっているように見えるので、だれいうとなく、「ほのおの宝冠」と名づけられていました。
神山さんは、こんなりっぱなものを店へおいてはあぶないと思って、自分の家の金庫の中へ、たいせつにしまっているのです。