Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
並んでいる建物の窓のあかりは、ひとつひとつ、消えていき、町ぜんたいが、だんだん暗くなってきました。街灯の光が、四階だてのアパートの正面を、ほのかにてらしているばかりです。
そのとき、アパートの四階の屋根の上に、なんだか動いているものがありました。
「見たまえ、屋根の上を。とうとう、やってきたよ。やっぱり、待っていたかいがあった。」
明智探偵のことばに、小林君もそのほうを見あげました。
「アッ、ピカピカと光ってますね。黄金豹でしょうか。」
「そうだよ。ほら、屋根のとっぱしにうずくまった豹のかたちが、はっきり見えるだろう。」
「アッ、ほんとだ。でも、屋根なんかに登って、どうするつもりでしょうね。」
「入口に鍵がかかっているので、窓からしのびこむつもりだよ。見ててごらん。いまに、あそこから、縄をさげて、それをつたって、おりるにちがいない。」
そのとおりのことが、おこりました。四階の屋根の上から、一本の細い縄が、サーッと、下へなげおろされ、地面までとどきました。その途中に、ちょうど、明智事務所の客間の窓があるのです。
二階の窓から、しのびこむのには、下からはしごをかけるか、屋根から綱でさがるほかはありませんが、まんいち、人どおりがあったとき、はしごが見つかっては危険です。