Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme

Aozora Bunko

その皮の背中のへんに、長いひもが、くくりつけてありました。

「ぼくは、きみが自動車の中へ、ぬぎすてていった豹の皮をここへもってきた。それにひもをつけて、いまの実験をやってみせたのだ。むろん、窓のそとから、小林君が、このひもを引っぱったのだよ。ああして、テーブルの上に前足を組ませ、その上に頭をのせておくと、こちらからは、生きた豹がうずくまっているように見える。まさか、皮ばかりだとは、だれも思わないのだ。これが、園田さんの書斎から、黄金豹を消した、きみのトリックだよ。まさか、そうじゃないとは、いうまいね。……さっきの動物のうなり声は、ぼくの腹話術だよ。皮ばかりの豹が、うなるはずはないからね。」

怪老人は、もうすっかり、あきらめたようにうなだれていました。明智の推理が、ことごとく、あたっていたからです。

「さあ、もうこうなったら、きみも正体をあらわすがいい。」

そういったかとおもうと、明智は、いきなり、老人にとびかかって、そのかつらと、つけひげと、つけまゆ毛を、むしりとってしまいました。

老人は「アッ。」と叫んで、ふせごうとしましたが、もうまにあいません。