Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme

Aozora Bunko

明智に呼ばれて、土手の下から、ひとりの警官がかけあがってきました。警視庁の中村警部です。

「ゴングは、だいじょうぶか?」

「だいじょうぶ。もう水はとめさせたから、これいじょう、ふえることはないよ。それにしても、ゴングの顔は血だらけになっている。どうしたんだろう。」

「コンクリートのかけらが、ぶっつかったのかな?」

「いや、わかった。そうじゃないよ。見たまえ。あいつの頭には、ネズミがウジャウジャかたまっている、ネズミにかじられたんだよ。かわいそうなことをしたな。」

明智探偵はそういって、にが笑いをするのでした。

水の中のゴングは、しばらくは、なにがなんだかわからないように、ぼんやりと、穴の上を見あげていましたが、やがて、ことのしだいが、のみこめたらしく、ぐっとこちらをにらみつけて、どなりました。

「おい、そこにいるのは明智だな。そして、もうひとりは、中村警部か?」

「そうだよ。ひどいめにあわせてすまなかったね。だが、きみをとらえるのには、こんな手を考えだすほかはなかったのだよ。きみは、魔法つかいだからね。それにしても、きみの魔法はどうしたんだ。こんなときには、役にたたないとみえるね。