Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうごんひょう

黄金豹/妖人ゴング

江戸川 乱歩

Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme

Aozora Bunko

まるで、暗やみの中の鬼ごっこみたいです。逃げる少年たちの一団、それを追いかける二十面相、そのまた二十面相を追いかける警官たち。なにしろまっ暗な中ですから、懐中電灯が三つや四つあったって、なにがなんだかわけがわかりません。

「やい、マユミ、俊一、どこにいるんだ。いまに思いしらせてくれるぞっ。」

二十面相が、恐ろしい声でどなりました。

「ワーッ、ワーッ……。」少年たちは、ひとかたまりになって逃げていきます。そのとき、ひとりの少年が逃げおくれて、地面にうずくまっているのが見えました。

「あっ、俊一だな!」

二十面相はそう叫んで、その少年にとびかかっていきました。そしてたちまち、少年をこわきにかかえると、くるっと追手のほうをふりむいて、仁王だちになりました。

「さあ、人じちができたっ。おれに手だしをしてみろ、こいつをしめ殺してしまうぞ。さあ、どうだ。明智はいるか。おれの底力がわかったか。ワハハハ……、いいか、この俊一の命がおしかったら、みんな向こうに行けっ! おれがここをでていくのを追いかけるな。」

二十面相は、気ちがいのようにわめくのでした。すると、暗やみの中から、ひとりの小さい人影が近づいて、懐中電灯の光を、パッと二十面相のほうに向けました。