Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Lesen Sie 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.404 Zeichen · 307 Bildschirme
それは、夜なかの三時だったのです。
「この部屋に、黄金豹が……。」
「エッ、なんだって? 黄金豹は、ゆうべ、このうちから逃げだしていったばかりじゃないか。きみ、夢でも見たんだろう。」
まさか、あれほど追っかけられた豹が、またここへやってくるなんて、だれも、ほんとうとは思えないのでした。
「いいえ、夢じゃありません。たしかに、この部屋のなかにいるんです。しかも、そいつは、人間のことばでものをいいました。」
小林君が、いまのできごとを、くわしく話しますと、会社員のひとりが、
「よしッ、それじゃ、ピストルを持ってくるから、そのドアをおさえていたまえ。」
といって、かけだしていきましたが、じきに、ピストルをにぎって、もどってきました。
「よしッ、ドアをすこし開くんだ。ぼくが、そこから、ねらいをつけてしとめてやる。」
小林君が、ノッブをまわして、そっとドアを五センチほど開きました。会社員は、そこから部屋の中をのぞいていましたが、へんな顔をして、小林君をふりむきました。
「きみ、なにもいないじゃないか。いったい、どこにいるんだ?」
「人間のように、デスクのむこうのイスにかけて、こちらを見ていたんです。