Clásicos japoneses con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lee 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 224.569 caracteres · 451 pantallas
俺も成りたいよ、聾者にな。ところが俺は聾者にはなれない、そこでなるたけ耳をふさぎ、不言実行悪事をやるのさ。……それはそうと山窩の連中、いったいどの辺に出たのだろう?」
神代原を通り抜け、ズンズン先へ歩いていった。やがて丘となり谷となった。谷の底から青々と、一筋の煙りが上っていた。荒くれ男が五六人、そこで焚火をして話している。野太刀を横たえ弓矢を持ち、脛当てを着けているだけで、部落の人達と大差がない。兎が二三羽殺されている。彼らが射て取った獲物らしい。
「さっきの旅人、しみったれだったな、身ぐるみ剥いでわずか二両さ」
「世のセチ辛さがこれで解る、ちょっと外見は立派でも、内へはいると文なしだ」
「何さ内みが文なしだから、それで外見を飾るのさ」
穿ったことを話している。
「萩原宿へ押しかけて行き、火を掛けたら面白かろう」
「近頃酒にもありつかねえ、女っ気など嗅いでも見ねえ」
「そこで六文にも縁なしか」
「お頭も近頃は不機嫌だ」
「いっそ福島まで乗り出して行き、陣屋を襲うと面白いんだがな」
「その位のことはしてもいい、近頃山巡りの二本差しども、えこじに俺らを狩り立てやがる」