Clásicos japoneses con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lee 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 224.569 caracteres · 451 pantallas
山窩の山塞へ案内しろ
「何かの功徳になるのかい」
「彼奴らの眼から見る時は、俺らは『進まねえ連中』なのだ。その連中に引っ剥がれてみろ、『あッ、こいつあ進み過ぎたかな』……彼奴らだってきっと考えるだろう」
「それじゃあ俺らの追い剥ぎは、彼奴らにとっては親切な筈だが」
「あんまり大きな親切なので、それが彼奴らには解らねえのさ」銅兵衛ここで頤を撫でた。「だがそれにしてもこう不漁じゃあ、親切の乾物が出来そうだ。小判の五六枚も降らねえかな」
これはいったいどうしたことだ、そう云ったとたんヒラヒラと、五枚の小判が降って来た。
「あッ、そうか、こういうお天気には、やはり小判が降るものと見える」トボンと山窩達空を仰いだ時、一人の旅人が突っ立った。
山窩の山塞へ案内しろ
山窩の前へ突っ立ったのは、他ならぬ伊集院五郎である。
「使える金だ、取っとけ取っとけ」焚火を隔てて坐り込んだ。
驚いたのは山窩である。まず銅兵衛がお辞儀をした。
「へえ、旦那は旅の方で? それとも天の神様で?」
「そうさなあ」と伊集院、ヘラヘラ笑いをやり出したが、「五両で神様に成れるなら、成ってやった方がよさそうだ。場合によってはもう五両出そう、そうしたら今度は何にしてくれるな?」