Clásicos japoneses con furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Lee 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) de 金子 ふみ子 (かねこふみこ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 191.571 caracteres · 383 pantallas
野菜の煮物は監獄と同じだと言っていいだろう。なぜなら、どちらもそれを煮る時一塊の砂糖すら入れられはしないのだから。部落で食べる魚といえば飛び上るほど塩辛い鮭、ただそれだけであった。それも一ヶ月に一度ぐらいしか食べられないのだった。
しかし、こんな粗食で健康が保たれるはずはないなどと思ってはいけない。なぜなら、一度山にわけ入って見るがいい。そこには近頃流行のいわゆるビタミンを多量に含んだ、そして常食で欠乏している糖分やカロリーのたくさんなあけびだの梨だの栗だのが、素晴らしく豊かにみのっているからである。私達子供はもちろん、大人でさえもこれを採って食べる。それでもなお余ったのが烏や鼠の餌となるのだが、中にはそれらの動物の目にも触れないで、撓わんだ枝のまま地に埋って腐っているのもあった。それだから、子供達が追いまわすほかに、誰も殺しはしなかったが、もし狩猟さえすれば多分に食料となるべき野生の動物が、殊に兎が、村のすぐ後ろの山や、学校往復の途中の林などにはしょっちゅう跳ねまわっていた。
私が本当に自然に親しんだのはこの頃である。おかげで私は村の生活がどんなに理想的で、どんなに健康で、どんなに自然であるかということを今日も感じている。