Clásicos japoneses con furigana
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ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
Lee 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 209.260 caracteres · 418 pantallas
いや、いない、決していない!」
すると、花隈の子分らしいのが暗い大地から、
「旦那っ、あっしらでも?」
といった。
介三郎は、力をこめて、
「そうだ――もちろんだ」
右へも、左へも、問うものへ、いちいちいった。
次の日である。
この楠公碑のまわりには、戦いのような活動が起されていた。ある者は石を磨き、ある者は土盛りをいそぎ、ある者は外側の柵の杭を打ち、ある者は参道を作るなど――必死といっていいような労働に美しい一致を見せていた。
街道を通る者は、眼をみはってみな意外そうに振向いて行った。
この辺のダニといわれていたならず者が、みな神妙に働いているのである。その仲間の顔役も浪人者も、いまでは、わき目もふらない真面目な一労夫だった。
喧嘩の晩、十手を手に、かけつけて来た土地の役人も、その後、例のトラ河豚について様子を見にきたが、この現状をながめると、一驚した顔つきで、何もいわずに立ち去った。
大晦日が来た。
かれらの協力で、その前の晩までに、すべての工は終っていた。一時は年を越えるしかないと介三郎もあきらめていたものが、予定どおり完成したのであった。
四
「長いことだった。