Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
Lee 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 209.260 caracteres · 418 pantallas
と――もっぱら真しやかに憂うる人々もないではない」
「…………」
「紋太夫」
「……はっ」
「わしを信じろ。わしはまた、飽くまでそちを信じよう」
「…………」
畳に汗の音がするばかりだった。紋太夫の膝の両手は、いつか下へ辷り落ちていた。
「……のう。主と家臣とは朝に更り夕べに変ずるような、そんな軽薄なものではあるまい。隠居はしても、光圀のそちに対する愛、また信、すこしも変らぬつもりである。たのむぞ、この上とも、当主の輔佐や、吉孚の将来を」
「…………」
「武骨者の短所といおうか。光圀かつて、大藩の主にありながら、しきりと思いを国のゆくすえにのみ患い、財を散じ、臣を労し、なおその業は中道にある。ために家士一統には破衣粗食を給しながら、見れど見ぬが如くし、また、家老たるその方などにも、財務内政の経営に長年の辛苦をかけ、これも知りつつ知らぬがような体をして過ぎ、ひたぶるに唯、わが願いたるところへ微力をつくして参った。――いや、そうして来られたのは、すべてとはいわぬが、その方の働きによるところ寔に多かった。そちに財賦の才なく、経営の巧みなければ、おそらく藩政の破綻、百姓への苛税など、まぬかれぬところであったにちがいない」