Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
しんじゅふじん
真珠夫人
菊池 寛
Lee 真珠夫人 (しんじゅふじん) de 菊池 寛 (きくちかん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 289.296 caracteres · 578 pantallas
「でも、お招ばれを受けていて、悪口を云うのは悪いことよ。そうじゃなくって。」
令嬢は、右の手に持っている華奢な象牙骨の扇を、弄りながら、青年の顔を見上げながら、遉に女らしく云った。
「いや、もっと云ってやってもいゝのですよ。」と、青年はその浅黒い男性的な凜々しい顔を、一層引き緊めながら、「第一華族階級の人達が、成金に対する態度なども、可なり卑しいと思っているのですよ。平生門閥だとか身分だとか云う愚にも付かないものを、自慢にして、平民だとか町人だとか云って、軽蔑している癖に、相手が金があると、平民だろうが、成金だろうが、此方からペコ/\して接近するのですからね。僕の父なんかも、何時の間にか、あんな連中と知己になっているのですよ。此間も、あんな連中に担がれて、何とか云う新設会社の重役になるとか云って、騒いでいるものですから、僕はウンと云ってやったのですよ。」
「おや! 今度は、お父様にお鉢が廻ったのですか。」女は、青年の顔を見上げて、ニッコリ笑った。
「其処へ来ると、貴女のお父様なんか立派なものだ。何処へ出しても恥かしくない。いつでも、清貧に安んじていらっしゃる。