Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

金地院範覚がいるからである。

気絶から蘇生した範覚は、頓に気抜けして、白痴のようになった。

姥の調伏を助けようともせず、贄釜の音をあげさせようと、指揮しようともしなかった。

洞窟の隅から暗いところへ洞壁を背にして坐り込み、金剛杖を膝にのせ、ボンヤリ乎としているのであった。

(さっきの女! ……裸体! ……ワ――ッ)

と、こんなことばかり考えているのであった。

鬼火の姥は気が気でなかった、

満願の時刻が逼って来るのに、贄釜が音を上げようともしない。

「受け入れられない」証拠だからである。

今、姥は壇上の人形を取った。

紙で刻んだ人形である。

ごまの煙りの中へ投げ込んだ。

煙りに包まれ、火気に揚げられ、人形は白い蛾のように、天井の方へ舞い上がった。

やがて贄釜の真上まで行った。

真ッ逆さまに落ちなければならない!

が、人形はヒラヒラ揺れて、横へ流れて床の上へ落ちた。

石の床は滴で濡れていた。

その滴に意気地なくぬれて、ベットリと床へ、へばりついてしまった。

「受け入れられない」証拠である。

桂子が同じこの裏山で、血書き写経の行をして、こっちの行と対抗していることは、鬼火の姥も知っていた。