Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごべんのつばき

五瓣の椿

山本 周五郎

Lisez 五瓣の椿 (ごべんのつばき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 721 caractères · 296 écrans

Aozora Bunko

「ここまできてですか」と六が顔をあげた。

「約束のものはあげます」と云っておりうは紙包みを二つそこへ置いた、「これでそちらのお師匠さんの身の立つようにして下さい、一つは六さんの分よ」

「やい、聞いたか」まだ腕を捻じあげたままで、六助が云った、「お嬢さんがああ仰しゃるから、ここのところは勘弁してやらあ、――それ、仲さんに改めてよく詫びを云え」

六助は手を放して立ちあがった。

蝶太夫は俯伏したまま、激しく喘ぎながら伸びてい、仲次郎はおりうに無礼をあやまり、六助は紙包みを受取った。やい、仲さんに詫びねえのか、と六助がどなり、おりうがなだめた。仲次郎は金は貰えないと拒んだが、六助にせきたてられ、まもなく二人は出ていった。

「もう大丈夫よ、お師匠さん」とおりうがやわらかな声で云った、「もう二人とも来やあしないわ、ねえ、起きて来て飲み直しにしましょう」

蝶太夫は呻き声をあげた。

おりうは彼をみつめた。蝶太夫は両手で頭を抱え、顔を横に向けながら、あのならず者め、と云ってまた呻いた。

「金にさえなればどっちへでも転ぶやつだ、あのちくしょう」と彼は云った、「あんな野郎を頼みにしたのが悪かった、おれもどうかしてたんだな」