Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ごべんのつばき
五瓣の椿
山本 周五郎
Lisez 五瓣の椿 (ごべんのつばき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 721 caractères · 296 écrans
八
小幾はせせら笑いをした、「弱い女をさんざんおもちゃにして、子供ができたと聞いたらそれっきり、おれはそんなものは知らない、ちゃんと枕代はやってある、枕芸妓の孕んだ子が誰の子かわかるもんかって、――姐さんは若旦那ひとりを守って来ました、あたしは側にいて始めからのことを知っています」
八
「米八」と清一が喚いた、「なにをぼんやり見ているんだ、この気違いを追い出さないか」
米八が立ち、おまさが立ち、左右から小幾を伴れ出そうとした。
「聞いていられないのね」と、小幾は身もがきをしながら叫んだ、「小若姐さんは若旦那ひとりを守って来たし、お金まで貢いでたじゃありませんか、そのために八方へ不義理ができて、吉原へでも身を売るほかはないような始末になってるわ、それを枕芸妓だなんて、――姐さんは死んでしまってよ」
米八とおまさが、むりやり小幾を伴れ去ったが、姐さんは死んでしまう、と云った言葉は、まるで形になって残ったかのように、はっきりと、悲痛な余韻をその座敷に残した。
「なにか陽気なものでも弾きましょうか」と云って松次という若い芸妓が三味線を持った、「さ、若旦那なんになさいます」