Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごべんのつばき

五瓣の椿

山本 周五郎

Lisez 五瓣の椿 (ごべんのつばき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 721 caractères · 296 écrans

Aozora Bunko

「病気なんかなかった」彼は紙を受取って云った、「どこにも悪いところなんかなかったが、それっきりになるのが惜しいから、ようすをみようと云った」

四、五日かよって来てくれと云うと、薬礼を置いて帰った。あとであけてみたら金二両、彼は吃驚した。名はみの、年は十八と聞いただけで、住所も家の商売も云わなかった。よほど大家の娘だろう、もう来ないのではないかと思ったが、中一日おいて、木挽町の清川という料理茶屋から迎えが来た。先日のお礼に一と口さしあげたいからという。いってみるとおみので、三の膳の付いた贅沢な料理で酒を馳走された。おみのは小間使も女中も遠ざけ、自分で彼に給仕しながら、嬌かしく彼の気をそそった。ははあ、おれに気があるな、と彼は思い、だが相手は大家の娘らしいので、そのときはさりげなく受けながした。

「それから今日まで、半年のあいだに十二、三遍も逢ったろうか」と彼は云った、「逢うたびにだんだん色っぽくなり、いまにもおちそうなようすをみせるんだが、際どいところでするっと逃げてしまう、するっと――」

得石は手で一種の動作をしてみせた。

五

住居や家のしょうばいのことは決して話さない。