Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごべんのつばき

五瓣の椿

山本 周五郎

Lisez 五瓣の椿 (ごべんのつばき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 721 caractères · 296 écrans

Aozora Bunko

あんな十七か八の小娘に扱われて、うろうろ駆けまわるなんて話にもならない。よっぽどのお笑いぐさだぜ、彼は自分を罵った。

大和屋は大きな構えの宿屋で、主人は仁左衛門といい、二人の町役と鳶の者などが彼を出迎えた。千之助は係の女中と、番頭や仁左衛門からざっと事情を聞いた。――事の始終はまえの二件と同様で、男が先に来、すぐに女が来て、酒と食事を注文した。女は小間使を伴れず、一人だったという。男は初めからかなり酔っていたが、そこでも一升ちかく飲み、食事には手を付けず、「泊ってゆく」と云うので、女中が寝る支度をした。

「それから、――半刻ばかり経ったでしょうか」と係の女中が云った、「酔いざめの水を忘れていたことに気がついたので、その支度をしてお座敷へゆきました、そっと声をかけましたが、もう寝ていらっしゃるだろうと思って、音のしないように障子をあけましたら、……女のお客さまがこっちへ向いて、長襦袢を着ていらっしゃるところで、あたしはっとして」

女中は恥ずかしそうに口ごもった。

女客はいま起きたところらしく、二布一枚で上半身はあらわだった。女中が声をかけたのも聞えなかったものか、吃驚して、美しい胸乳を隠したが、自分はこれから帰る、と声をひそめて云った。