Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんなんじょなん

剣難女難

吉川 英治

Lisez 剣難女難 (けんなんじょなん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 243 807 caractères · 482 écrans

Aozora Bunko

「黙れ黙れ。多くの先輩をないがしろに致したさえ、言語に絶えた僭越。その上に小野派一門の恥さらしを致しおって何言い訳がある。弁巧は無用じゃ」

「この新九郎が短慮の罪は、幾重にもおゆるしの程を……」

「その詫言はもう遅い。忠雄先生にももっての外のご立腹。破門せいというお言葉であるぞ」

「えッあの破門でござりますと?」

「おお見せしめのため破門いたす。たッた今道場を出て失せい、その面を見るのも小癪にさわる!」

「あ!」

絶望の底へつきのめされた新九郎は、くらくらと暗い眩暈を感じたかと思った間に、梶新左衛門に襟がみを引ッ掴まれ、不浄門から戸外の方へ突き出されてしまった。

「梶様、お願いでござります。新左衛門様ッ」

新九郎は不浄門の扉を外から叩いて叫んだ。折角、小野派の門に入って、二年近い間というもの、夢寐にも、修業の念を忘れずにきたのに、今ここで破門されては大望の上の大蹉跌、どこに再びこれ程の名師を求め得よう。のみならず、今までの忍苦はすべて水泡に帰してしまわなければならぬ。

「梶様! 新左衛門様! どうぞ先生にもう一度のお取りなしを願いまする。新九郎が一生のお願い、これからは必ずとも道場の掟を守り、血気に逸って今日のような不始末は仕りませぬ」