Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんなんじょなん

剣難女難

吉川 英治

Lisez 剣難女難 (けんなんじょなん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 243 807 caractères · 482 écrans

Aozora Bunko

七

「では、そこでご再会申しまする。しかし、今宵のお宿は」

「小野忠雄殿の道場を借りる考え。是非とも心極受得の欣びを話してやりとうござる」

と、自斎は小野家へ、新九郎は品川寺へ、松平家の者に送られて行った。

七

秋浅く、色づきかけた楓の下を、まだ掃き清めたばかりの朝――。品川寺の式台へ、早や訪れた人が二人。

嬉しさに寝もやらず、明くるを待ちかねて愛宕下から駕を立たせた千浪――珍しくも匂やかな髪を結い映えて、襟あしの白粉もクッキリ、虚無僧ごろのやつれを癒して、唇にも、呪いの闇を払った曙を象徴する一点の口紅。

彼女と一緒について来たのは、今度のことで、三百里を飛んで来た由良の伝吉である。式台へかかって来意を告げると、すぐ奥へこんがらの重兵衛が知らせる、新九郎が来て手を取って引上げる。嬉しいことも懐しさも、ただ夢心地という他はない。

「春日さま、またご来客でござります」

何を話し合う間もなく、品川寺の小坊主が、廊下口へ来てこう取り次いだ。

「ご苦労でござる、して客殿は?」

「御殿山のご庵室からと仰っしゃったばかり……お姿は尼僧のようでいらっしゃいます」

「はて、尼僧に存じ寄りもないが……」