Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんなんじょなん

剣難女難

吉川 英治

Lisez 剣難女難 (けんなんじょなん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 243 807 caractères · 482 écrans

Aozora Bunko

「そこで、対手を怖れる訳ではないが、ちと公儀の大奥へ縁引きのある女、殊に屋敷は御上地のお船見屋敷だ、そこを打っ壊せば幾ら木偶の坊に等しい奉行でも、黙って見ている訳にゆくまい。で、この重左は、例の通り鎌倉の大安寺へ行って、しばらく保養をしているから、てめえたちも江戸から足を抜いた後、時折遊びに来るがいい、なあに、ほとぼりのさめるのは一年か一年半だわ」

後は酒になって、盃が巡廻りになる、随分急でもあるし、命がけの仕事にかかる前だが、至って落着きすましたもの、屋敷の金を残らず分配して各※(二の字点、1-2-22)肌につけ、そろそろ刀の目釘を改め、足拵えにかかっていると、頭領、重左は、例の竹杖を持って、駕に乗り、後は一同に任せて一足先に氷川下を出る。

彼の行く先は、この前、江戸中侠客狩りのあった時、二、三年身を潜ませていた鎌倉の大安寺で、まったく保養に行くぐらいな気持である。

重左が落ちてしまうと、さあ後は大変、氷川下の屋敷は野武士の陣屋のようになる、まだ時刻はすこし早いというので、酒をあおる、太刀を抜いて小手調べに柱を斬る、覆面や黒装束にとりかかる、まるで夜討ち仕掛けの有様、血に餓えている狼の舌舐めずりを見るようであった。