Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 187 841 caractères · 376 écrans

Aozora Bunko

――いや、それよりは、姉川より凱旋のこと、きょうは曠れの祝い、奥で盛宴を張ろう。休息の上、後刻、うち寛いでお互いに」

「なかなか」

信長は、手を振って、

「まだ戦いの後、将士に犒いのことばもかけて遣っておりませぬ。信長ひとり、大宴の贅に飽いては、何やら心がすまぬ心地――おあずけしておきましょう。再度、出仕の折に」

と、辞して退った。

宿所に帰ると、明智光秀が、

「大坂本願寺の門跡、顕如上人の使いらしき僧が、二条のお館を去って、何やらあわただしゅう立ち帰って行きました。――先頃から、僧徒と将軍家との往来に、怪訝しいものを感じまするが」

と、警備日誌をさし出した。

光秀は、藤吉郎の木下隊と交代して、その後、洛中守備軍として、京都に止まっていたので、室町将軍の目付役ともなって、そこの人出入りや市中の出来事など、つぶさに書きとめておいたのであった。

信長は、一覧して、

「大儀」

と、だけいった。

救い難い公方――と、思ってか苦々しげであったが、むしろ、その義昭が、従順であるよりは、幸いのようにも思った。

夜は、朝山日乗、島田弥右衛門など、禁裡の造営に当っている奉行たちを呼びよせ、その竣工の模様を聞きとって、