Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 197 228 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

「そちは僧になるつもりで、寺入りしておるのか」

「いいえ」

首を振った。

ニコとしたまま黙っている。

その笑靨までが、知性の光に見える。秀吉は、ふいに、

「住持はおるか」

と、訊ね、佐吉が、おりますと答えると、これへ呼べといった。

佐吉は、はいと、素直に返辞して立ちかけたが、

「ただいま御家来衆から、お湯漬をさしあげいとのおことばで、住職も厨にはいって立ち働いておりまする。ほかならぬ御城主への御膳、人手にまかせられぬと、先ほども仰っしゃって、取り急いでおるところでございますが……お召しはおいそぎでございましょうか」

「ああそうか。ならば後でもよろしい」

「いずれ、お膳ができ次第、ごあいさつに参られましょう」

佐吉は天目を下げて行った。

秀吉はすっかり気に入ってしまった。彼の小姓部屋に、野育ちの芋の子や茄子みたいなのが多いのは、彼自身、百姓の子であったので、意識して、山野の不遇な児を取り立てて来たためであったが――近頃つらつら考えてみるのに、野性と野性ばかり配していたのでは、いつまでも野性を脱しないのみか、野性のいいところも磨かれて来ない。

脆弱な文化や、爛熟しすぎた知性には、逞しい野性を配することが、本来の生命力を復活するひとつの方法だし、また、余りに粗野で豪放にすぎる野性にたいしては、これに知徳の光をそそぐこと