Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 197 228 caractères · 394 écrans
有情・無情
「私は、髪を剃って、余生は神につかえたいと思います」
右近は訴えたが、信長は、
「ばかを申せ、その若さで」
と、ゆるさなかった。
結果は、信長の希望どおりに行ったが、またオルガンチノの見込みどおりでもあった。右近の進退、質子の取り戻し法、すべてこの伴天連の神算だったのである。
有情・無情
きのうの情勢は、もう今日の情勢として考えられない。
時は刻々に変貌を作業している。
去就に迷うのもむりはない。野望を過って身を亡ぼす者が簇出する理由もある。
十一月もはや末だ。荒木村重の片腕とも恃まれていた中川清秀は、突然城を出て信長へ帰伏してしまった。茨木城は開城されたのである。
「天下大事の秋。小過は咎めぬ」
信長は、罪を問わないのみか、降将清秀に、黄金三十枚を。随いて来た家臣三名へも、黄金や衣服などを与えた。
高山右近の誘降によるものであった。右近も功として、太刀や馬を拝領した。
「稀有な御寛大だ――」
どうして彼らをそれほどまで優待するのか、幕将以下の下級将士ほど、信長の処置をいぶかった。
信長も、心のうちでは、
「さだめし、部下のうちには、不平もあろう」
と察しながら、戦争目的の完遂のためには、こうするしかなかったのである。