Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 197 228 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

石田佐吉

大膳の子にならんか」

「養子などに参る気はございません。真っ平です」

「養子とて、軽んずるな。この秀吉も、養子じゃが」

「でも、いやです」

「あははは。あの通りだ。大膳なんといたすか」

「いたしかたありません。あきらめましょう。しかし清々しゅうござる。よいお小姓、よいお小姓」

大膳はしきりに彼を眺めたり賞めたりしながら、秀吉の杯をいただいていた。いい機嫌に酔っていた。

石田佐吉

木村大膳が吹聴したものとみえる。虎之助の沈着と胆気は城内でも評判になった。いや城下の街ではそれ以上のうわさだという。

「於虎、そちも故郷の母へ、便りなど書いてよろこばしてやれ。この後は、百七十石に加増してくれるぞ」

秀吉からも、そういわれた。

かれの得意は思うべしであった。いよいよ勉強し奉公に励んでいた。けれど納まらないのは、同じ年頃の生意気ざかりが同室している小姓部屋の誰彼である。

ここでは、福島市松が年上で、また一番の古顔として、その下に平野権平だの、片桐助作だの、加藤孫六、脇坂甚内、糟屋助右衛門などという大供小供が、非番でさえあれば、ひとつ池の蛙みたいにがやがや躁いでいた。

「於虎、於虎」